デルタの窓口

2023年8月27日日曜日

北関東を開拓する 後編

6月25日()


代々木の定宿で一泊して宇都宮へ。寝坊したので新幹線課金したら単独つばさでした。

到着早々、黄色いトラムが駅前でお出迎え。前回訪問時から時間が空きましたが、本当にLRTの街になったんやな…


というわけで朝一のスジを宇都宮駅前で迎撃。車幅がトラムのくせにデカい…!


先回りして平石へ。前回訪問時は田んぼを埋めたような更地だったのに、いつの間にか立派な電停が完成していました。


出庫口には別の編成が待機中。残念ながら構内試運転のクルマだったようです。

鬼怒通りをオーバーパスして下ってきた試運転。これ改めてすごい画角だな。

開業前なので必死に撮ってますが、正味検査後の試運転とかどの区間でやるんでしょうね…? 探究すればするほど違う未知に出会ってしまうのが新線らしくて面白いです。


鬼怒川の手前の高架で。高規格な路線と田んぼのミスマッチ感がしゅごい…


清陵高校付近。淀川を渡って中津の地下へ潜っていく御堂筋線みたいな構図だなこれ。


振り返るとヨーロッパみたいな意味不明な勾配が。下に国道が通っているのですが、もう少しどうにかならんかったんか。。。


グリーンスタジアム前は上下のホームが離れた待避線兼渡り線付きの電停。3本並んだらかっこよさそうですが、果たしてそんなことはあるのか…


一応試運転スジは終日実施で公表されているのですが、この日は午後が全滅だったので一路那珂川へ。奇跡みたいな博物館に行ってきました。

お目当ては伝説の気動車ことキハ8500系。
日本で唯一の大手私鉄ディーゼル特急として名古屋と富山を結んだ傍ら、MAX120km/hというハイスペックを活かして名古屋本線のラッシュを支えた格式高い変態車両。そんな名車も国内に残るはこの2両のみというんだから、とんでもない場所です。

前面こそ屋根の下ですが、妻面は屋根からはみ出ているせいで少し痛んでました。とはいえ、写真でしか見たことがない古の名車に終始感動でした。


この那珂川清流鉄道保存会、少し前までは園内トロッコも運行していたようで、外周には幅の異なるレールが無数に敷かれていました。私有地でこのクオリティはすごすぎるのよ…


どこかで見覚えあるけどなんだったっけ、と一瞬頭を悩ませた伊予鉄モニ30。知らない間にこんなところまで運ばれてきていたようです。

こちらもトラム鉄の心をくすぐる金沢市内線2302号。豊橋と鉄道総研を渡り歩いたまあまあ変態車歴を有しています。
今回宇都宮が開業しましたが、個人的には財源さえ見通しが立てば、金沢クラスの地方都市にはLRT導入をぜひ検討していただきたいところ。


おそらくかつて外周を走り回っていたのであろうミニ電車。東日本エリアのはずですが、地元忖度なしに500系をチョイスしているあたり最高です。


保存車両の定番であるブルトレも。日が当たりにくい北側の屋根下なので、保存状態も極めて良かった印象です。


北アルプスと同じぐらいインパクトがあるのが、吊られたまま保存されている千葉都市モノレール。もう保存に対する熱意がそこらの保存会とはレベル違いです。


最後に改めて北アルプスを。宇都宮からそれなりに離れた場所ですが、わざわざ行く価値のある本当に素晴らしい場所でした。


おまけ。宇都宮までの帰り道でこれまた伝説の連接バスを発見。屋外ながら異常なセキュリティ体制ですごい雰囲気を放っていましたが、まさかこんなところで生きていたなんて。
もう古のこと過ぎてニコニコにあった当時の動画も削除されていますが、この連接バスがかつて深夜の宇都宮駅に試験的に乗りつけたことが、宇都宮LRT導入を加速させた転換点と言っても過言ではない、それぐらい歴史に隠れた名車です。

宇都宮まで戻った後は新幹線で東京へ。昨日とは別の大学の後輩と軽く食事して最終のぞみで帰広したのでした。


ライトラインの試運転目当てだったはずですが、気づけば情報過多になってましたね。北関東、まだまだ西の人間には辿れてないような面白いものがたくさんあるんじゃないかなって予感しています。ではでは。

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