デルタの窓口

2026年8月25日火曜日

鹿児島→那覇 26時間船旅

2024年12月22日()~23日()




御船印集めも兼ねて色々な航路に乗ってきたわけですが、ずっと気になっていた長距離航路がいくつかあって、その頂点に君臨していたのが鹿児島~沖縄航路でした。
仕事の関係で沖縄出張は時々あったのですが、さすがにスケジュール的に飛行機一択…と思っていた矢先、月曜に朝から那覇で打合せで前乗り必須&土日の予定もないという奇跡的なシチュエーションが発生したのでついに決行してきました。

土曜夕方の鹿児島新港から。月火と結構大事な案件での出張でしたので、さすがに鹿児島でヲタクできるほどの余裕はなかったです。。。

手続きを済ませていざ乗船。人生で初めて24時間以上を船で過ごします。

2012年製のフェリー波之上。さんふらわあや新日本海の最新のフェリーには劣りますが、丸一日過ごすにはちょうどいいくらいの船でした。経由地の多さがこの航路の強さを物語っています。


この時点で出港45分前でしたが、まだまだ荷物の積み込みが行われていました。那覇まで載せるコンテナは上甲板に積むようです。


並行して車両甲板にもどんどんコンテナを積載。こっちのコンテナは途中の島々で降ろすようです。


だいぶギリギリでしたが、18時にボーディングブリッジを切り離して予定通り出港。九州とは言え冬至付近だと18時にもなれば真っ暗ですね。

アトリウムにあった航路案内。最初の寄港地である奄美大島までがだいぶ遠く、奄美大島の南端あたりで早々に中間地点を迎えます。

さっそく名瀬港に20分早着するとの案内。この航路、売店は寄港中しかオープンしないため、コーヒーはインフォメーションコーナーで販売するスタイルでした。

出港前に買ったあれこれ。部屋の写真を撮り忘れましたが、この波之上だけ2等寝台Aという2等なのにシングルルームな部屋がありお得です。

波の高い外海に出る前にアルコールを注入して就寝。奄美大島着岸前の爆音放送で起こされました(笑) 予定通り4:40頃に着岸。早めの帰省なのか、30~40人程度の下船があった気がします。

20分早着したのですが、降ろす荷物量が多かったのか定刻の5:50に出港。奄美から積む荷物もあるようで、出港数分前まで車両甲板をフォークリフトが行き来していました。

その後は"春の嵐の壱岐航路"ぶりの激しい前後の揺れに耐えながら半ば気絶状態で仮眠。
奄美大島の西側が特に揺れました。徳之島に近づくにつれて波も穏やかになり、徳之島の亀徳新港にはほぼ定刻で入港。


ここから先はボーディングブリッジがない島が続くため、フェリー備え付けの折り畳み階段が登場。これのおかげで、地上設備が何もない港でも徒歩客が乗り降りできます。(なんなら那覇港ですらこの階段での下船でした)


うかうかしてたら朝食を食べそびれたので売店でおにぎりを調達。金額は忘れましたが、数百円程度でだいぶ良心的な価格でした。

食べ終わって外に出るとまだ荷役作業中でした。とりあえず港の空きスペースにコンテナを置いて船から降ろすのを最優先するスタイルでしたが、それでも10分遅れで出港。

続いて沖永良部島・和泊港へ。奄美大島の寄港中は小雨交じりでしたが、雲一つしかないいい天気まで回復しました((

激しい潮風と太陽光を浴び続けた結果、手すりに塩の粒がべったり。この航路の過酷さを物語っています。

和泊港停泊中にランチを…とアナウンスが聞こえたので食堂へ駆け込みました。肉を欲していたのでカツカレーを注文。どうやらラストオーダーのタイミングで頼んだ人が出港までに食べきれるように食堂を営業しているため、寄港時間の半分を過ぎたぐらいでオーダーストップがかかるようです。幻の店過ぎる…

結局40分遅れぐらいで出港。元々30分しか寄港時間が設定されていませんでしたが、徳之島と同じぐらい荷物量があった気がします。


13時半過ぎ、今朝那覇を出た便とスライド。向こうはマリックスラインでの運行日でした。

14時半前に与論港へ入港。恐ろしいことにここまで鹿児島県です。

学校行事で与論島に来ていた沖縄本島の児童が大量に乗船。もうこの辺りは県境とか関係ないんでしょうね。

地元の方々のお見送りを受けながら出港。離島留学最終日のお見送りみたいな熱量でいい雰囲気した。

与論ブルーなんて言葉がありますが、小さい島ゆえの魅力を色々と感じており、一度上陸してみたい島の1つです。必ず生きているうちにまた来ます。


鹿児島県最南端の島は沖縄県最北端の島よりも南にある、という雑学がありますが、それにしても与論から沖縄本島は遠いです。4時間半かけて本部港に着岸。先ほどの団体もここで下船されました。


本部港寄港中に日没。壮大な夕陽が見たかったですが、日中晴れただけよかったとしましょう。


すっかり暗くなった本部港を50分遅れで出港。これだけ荒波の中を長距離走って、遅延要素は年末特需の荷役時間だけと思えば十分すぎる日だったと思います。


那覇空港に着陸する飛行機を横目にいよいよ那覇の中心へ。このあたりから飛行機出張で見える景色とリンクしてきたので鳥肌。


乗船してから26時間、ついに那覇の街明かりが見えてきました。鹿児島ぶりの都会に圧倒されていました。


完走記念。ありがとうフェリー波之上。

20:05、ついに那覇の地に上陸。鹿児島から水面を這い続けること丸一日、本当に那覇まで来れてしまいました。


せっかくなので少し歩いて58号線の終点まで。鹿児島から850km、長くも短い旅路でした。


これまで沖縄=飛行機という認識でしたし、普通の人はそうだと思うのですが、それゆえに地図の場所に本当に沖縄があるのか(仮に明日のニュースで"今までの地図が間違っていて実は沖縄は沖ノ鳥島付近にありました"と言われても、普段飛行機でワープしているからパイロットでもない限り本能的には違和感がないと思うのです)という野性的モヤモヤをずっと抱えて生きてきたのですが、確かに沖縄はあの鹿児島の先のいくつかの島のさらに先にありました。日本は北海道から沖縄まで確かにつながっている。旅行ヲタクとしてすばらしい体験ができました。


この後はホテルにチェックインして明日以降の仕事の準備へ。こんだけ遊びましたが、仕事の方も何とかうまくいって素敵なクリスマスを那覇で迎えられました。ではでは。

国内唯一の砂漠を目指して 後編

2024年12月15日()




伊豆大島2日目。冬の空らしく窓から鮮明に富士山を眺めることができました。幸先いいスタートです。

宿の展望台にあった貸し出し用三脚。後で気付きましたが、これで星空でも撮ってくださいといわんばかりのホスピタリティでしたね…

客室の玄関には椿の折り紙。こういう細かいところにもおもてなしマインド溢れる古き良きホテルでした。

2日目も再び裏砂漠へ。今度は南側の月と砂漠ラインの駐車場からアプローチしてみました。


第1展望台。標識が立っているのでかろうじてここが展望台だとわかりますが、道中と変わらず四方八方どこ見ても砂漠なので、特別眺めがいいとかないです((


駐車場から森の小路を抜けて写真のような砂漠に至るわけですが、森を抜けた瞬間の西風が半端ない。ちょっと進むと西側が丘になっていて風除けになってくれるのですが、さらに進むとまた開けて強風街道に。久々に立っていられないぐらいの強風を浴びました。


昨日到達した第二展望台まで300mほどでしたがさすがに諦めました。
拡大すると人影が見えますが、この強風の中どうやって到達したのか。はたまた、向こう側はそこまで風が強くないのか…?(昨夕は無風でした)


砂漠を後にして少しだけ大島観光へ。北東部に位置する波治加麻神社。


参道に杉の大木がこれでもかと林立しています。火山島でこれだけ立派な杉が立ち並んでいるのも珍しい…?

奥の社殿は山奥の神社でよくみかけるシンプルな造りでした。昭和に建ったようで。


続いて泉津の切通し。整備された観光地とかではなく集落の一角にある自然の風景ですが、地元のボランティアと思われる方が駐車場誘導していました。それなりに観光需要があるのでしょう。。

文字通り切り通しなので写真以上でも以下でもないのですが、やっぱり迫力は違います。火山島なだけに、より自然の生命力を感じられているのかもしれません。

山要素強めだったので海方面へも。サンセットパームラインから大室山を。


ぐるっと反時計回りに進んで元町港へ。天候に応じて北側の岡田港と使い分けていますが、防波堤もなく冬は荒れ放題なのでご覧の通り使い物にならなさそう…    


とはいえ夏のピークは役場にも近い元町港が主役らしく、ターミナルも立派なものが整備されています。両港は7kmほど離れているのでそう易々と行き来できないですが、時刻表を見た感じ毎日配船が更新されているようです。

微妙に時間を持て余したので岡田港でさるびあ丸の入港を鑑賞。小さな入り江の港なので、竹芝で見るよりも船体が大きく見えます。

裏砂漠以来ずっと風が強い一日でしたので、富士山が雲に隠れては現れての繰り返しでしたが、最後にもう一度姿を拝められました。

最後は大島空港へ。せっかくなので空路で島を後にします。
例のレンタカーは空港の駐車場に鍵ごと放置しといてくれたら後で回収しとくからと言われました。令和の時代にそんなことあるんですね。

1日2往復、それも定員19人の機材が発着するのみですが、造りはだいぶ立派な空港です。さすが曲がりなりにも東京都の施設。

これから乗る飛行機が着陸してきました。
風に振り回された一日だったのでどうなるか心配でしたが、着陸含めて案外スムーズでした。

富士山とドルニエ228を絡めて。日本の定期旅客路線で唯一、ドイツ製の飛行機に乗れるエアラインでしたので、一度乗ってみたかったのです。

そのまま小回りを利かせながらターミナルと平行に停止。ボンバルディアは前乗りですが、ドルニエは後乗りです。


搭乗時にターミナルを出る際、そこで初めて席番号が伝えられます。その日の乗客の体重を踏まえて席配置を決めており、荷物に関しても預け持ち込み関係なく5kgを超えると超過料金を取られ、国内エアラインの中でも随一なレベルで管理されています。

機材が小型すぎて客室乗務員も不在。グランドスタッフが外から扉を閉めて、お世辞にも聞き取れる音質とは言い難い機長からアナウンスが流れると早速離陸です。離着陸時は撮影NG。離陸して間もなく180度ターンして伊豆大島を後にしました。

離陸して8分で三浦半島と城ヶ島。100km程度のフライトですので、この高度のまま都内上空まで進みます。

八景島シーパラダイス。空中散歩楽しすぎました。大変よく揺れましたが…(笑)


横浜ベイブリッジと京浜工業地帯。このあたりで少し北向きに進路を切り替えました。

ピン甘ですがスカイツリーと東京タワーも1フレームに。これ以上東に寄ると羽田のルートと干渉するのかもしれません。

25分ほどで調布に着陸。最後に機内を撮らせてもらいました。1+1列で普通に歩くと頭をぶつけるぐらいの天井の低さです。同じプロペラ機でもDash8やATRとはレベルが違いました。

というわけで調布飛行場に降り立ちました。この実績解除は貴重。

竹芝に次ぐ離島ターミナルですので、地方空港に劣らない建物でした。三鷹と調布の両方に抜けられましたが、なんとなく調布をチョイス。

ついでに初調布。下北沢以西の京王線に初めて乗ったのが調布の地下化以降でしたので、初めて見る街並みにちょっとだけテンション上がっていました。人の活気含めてやっぱり都会ですね。


この後はさすがに帰広。沖縄出張帰りで立ち寄ったにしては密度が濃すぎました。ではでは。