10月26日(日)
いよいよ閉鎖まであと1週間を切った広島駅跨線橋。記録したい人もたくさんいらっしゃったと思いますが、無論、政令指定都市の中心駅ですから、昼間は絶えず人が行き交い、カメラを回すには少し難しい環境です。そこで、思い切って始発よりも前の広島駅へ行ってきました。始発より前なら人は少ないはず・・・ 道中、まだ電気もついていない電停を横目に向かいます。そして5時前、車さえも微々たる程しか通らない広島駅前に到着しました。何、この神秘的な光景。
5時前ということで広電の広島駅電停もこの通り真っ暗。シャッタースピード遅めているので写真では多少明るく感じますが、実際はこれよりも暗いです。
降車ホームのこの通り。ただ、バス停の灯りなどのわずかな光によって、レールが輝いているように見えます。
ちなみに時刻は4時45分。左上の日立の広告も深夜は時間のみの表示で、ロゴやラインに灯りが点くことはありません。
なんかいいなぁと思って撮った一枚。暗闇の向こうに明るいところがあって、でもそのまた向こうは暗闇というなんとも不思議な世界観が気に入っています。
一方バス乗り場は一晩中灯りが点いていました。というのも、こちらは数社のバスが乗り入れているので、管理的な事情で消灯が難しいんだとか。
JR広島駅もまだ5時20分までは開きません。そればかりか、5時までは駅の軒下の明かりも消されたままになっています。
灯りは消えても光り続ける信号。思えば、1000形が深夜の広島駅に試運転でやってきたことも懐かしく思えるような領域になってきましたねぇ。。。
猿猴橋町方面もこの通り。交叉点の街灯がカーブレールを鮮やかに照らします。綺麗・・・
一方こちらは廃墟のように暗い5号線のりば。この2時間半後にはここに無数の通勤・通学客が列をなしているとはとても想像がつきません…
JR広島駅の入口に戻ります。軒下は5時まで消灯されたままですが、案内板だけは一晩中点いていました。
…矢印の方向に進んでもシャッターしかありませんがwww
人はいなくても明るいバス乗り場。休日だけあって始発を待ちぼうけしている人も見当たりませんでした。
地下通路入り口の横にあった総合案内板。これがまたツッコミどころだらけでして…
例えば、広島駅にいまだに10番線もとい荷役線があるかのように記載されていたり、
高速3号線はおろか、宇品地区の埋め立て前の写真がそのままなど、もはや広島駅の玄関にはふさわしいと言い難い案内板となっています・・・
そして5時01分。徐々に広島駅電停にも明かりがついてきました。それと同時に、地下通路から始発に乗るのであろう人々が集い始めました。
そして5時20分、いよいよ
さすがに自動開閉なので、「ガラガラガラガラッ」という物音を立てることもなくゆっくりと開いていきます。誰も利用客がいない駅構内、これまた気心地ない光景です。。。
そして始発オンリーの電光掲示板。つくづく思いますが、なぜ岩国方面だけ3段表示なんでしょうか…?
ちなみに新南口出口もまぶしいくらいのLEDが灯されています。あとは、改札機&自動清算機を移設するのみといった最終段階だったようです。
そして駅のあちらこちらにはこのポスターが。もはや「変わりすぎ」と思ってしまうくらいぎっしりと内容が詰まっています。
そしていざ跨線橋へ。当然ですが、ASSE改札はまだ開いていません。それにしても「ASSE」の文字がえらい偏っていることで……(汗)
始発前だけあって両手で数えれるほどしか跨線橋の中には人がいませんでした。こういう静かな風景も管理人的にはは好きです。
いよいよラストスパートを切ったこの跨線橋を語るうえで、はずしてならないのがこのエレベーター。
なんと出口が直角に2つあるんです。出口が前と後ろの2ヶ所というエレベータはよくありますが、前と左の2つに出口があるエレベータはそうたくさんはないと思います。特に駅の中とか。
天井につるされた案内板。まさかこの跨線橋の最後まで100系のイラストが案内板に残るなんて、少なくとも100系の引退時には思っていもいませんでしたよ。
そして南口出口の看板。平和公園の写真も添えられ、いかにも「広島の玄関口」を思わせるような看板になっていました。
からの開店前のうどん屋。看板の電気はまだ消されていますが、店内が明るいあたり開店前の雰囲気を醸し出しています。
券売機のある正面口には張り出されていませんでしたが、横に回ってみればこんな張り紙。ここにもラストスパートがありました。
終わるもの・消えていくもの…
ホームの上で立ち食いうどんといった光景も今では消えつつあります。。。
そんな哀愁漂う跨線橋ですが、新しい風が吹いている場所もありました。。227系と広島シティネットワークに関するポスターが8面の掲示板をジャックしてアピールされています。
かつて「シティ電車」と堂々とアピールしていた32年前。その時にはもうこの跨線橋があったわけですから、いかに歴史ある跨線橋だったことか。(それだけ國鐡廣嶋が長かった…ry)
一方こちらは227系。具体的に書きすぎていて、鉄道ファン向けに書いてあるようにも感じ取れるんですが…w
そして5時30分ごろ。シャッターオープンと同時に駅へ入っていったお客さんもどこかへ消え、ついに跨線橋は管理人の独壇場へ。
と言っても特にすることはないので9番線へ。芸備線の始発をなんとなく鏡越しで。この鏡も様々な急行列車を写し出してきた歴史ある鏡なんでしょうねぇ。
跨線橋と絡めて。この日は帯がちゃんとしたキハ120がきたので引き締まった写真になりました。(2両目は帯がボロボロでしたがww)
電車が着くたびにこれでもかと言わんばかりの人でごった返したこの階段もあとわずかで役目を終えようとしていました。
新幹線連絡口。切り替えまであと1週間を切ったにもかかわらず、まだ広告が賑やかすぎるくらいあっちこっちにあります。
まだ東を向いているフルカラー電光掲示板。この1週間後には南向きに変えられました。
この168時間後には壁の向こうに岡山駅もどきな跨線橋が広がっていると誰が考えれたでしょうか…
近頃の工事はあっという間なもんです。
まだ日曜日には展示されていたDEMIO。この2日後には新跨線橋への移動に備えて撤収されちゃいました。
新幹線口店がテープで隠された跨線橋のマクドナルドの案内。残念ながら新体制となった広島駅の新幹線口にはマクドナルドは復活できませんでしたね・・・
新跨線橋には引き継がれなかった「瀬戸内マリンビュー」の看板。こういう色物で岡山駅とは違いをつけてほしかったんですが。
跨線橋東側の掲示板には広島駅の歴史展が繰り広げられていました。ポスター自体は人がいないので堂々と撮れましたが、こちらでは割愛。
三原行きD-01編成。跨線橋よりは8年先輩に当たります。←この上下関係、いろんな意味でおかしいですわwww
40年間も日本の物流大動脈が通り抜けて来た跨線橋。この日も当然のように30ftコンテナだらけの高速貨物列車が通過していきました。
そして跨線橋と時を同じくして閉鎖される地下通路の東側。ちなみに、こっちの新幹線のりばのイラストは700系の横顔がイメージとなっていました。
跨線橋にさえほとんど人がいなければ、それ以上に人がいない地下通路。それもそのはず…
南口地下改札はまだ開いていませんでした(苦笑) 右の「2~9 在来線」という表記が不適だったからなのか、新跨線橋には「2・3・4・5・7・8・9」とわざわざ丁寧に表記されていました。(そんなことしてまで6番のりばがないことをアピールしなくてもいいような…)
ホームに戻るとK-07+K-10の広島色4連が登場。結局この跨線橋に似合う車両は国鉄型なんだなぁと実感した時でした。
広島色4連一くくりにしても、張り上げ屋根の有無だのクーラーの形状だの、ドア数の違いなどもはや色以外はバラバラな組み合わせでした(笑)
最後にちょこっとだけ新しい風を感じてみました。それにしても、LEDって不思議なくらい近代的な感じがしますね~(適当)
そして南口の出口へ。管理人に言わせてみれば、「広島に帰ってきた=広島駅の南口出口改札」なくらい、これまでの数々の旅行の最後を飾った場所でした。それが無くなるわけですから、どれだけ寂しいことやら………
まだ夜明け前の駅の向こうを眺めて。もう数日しかこの景色を見れないと思うといつまでも居座っていたくなりますが、入場券の時間的にも次の予定的にもタイムリミットなので、しぶしぶ改札を出て次の場所へ向かいます・・・
といった感じでまだ夜明け前ですが続編に続きます。
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